ちょぴり涼しくなって、新学期。 〜2007年9月前半の日記〜
9月1日（土） 晴れ
涼しい朝。
珍しくもミツキ、夜中一度も起きることなく、よって着替えもせず。
起きてからも、ご機嫌である。やっぱり、いくら24時間空調で快適な空間・・・といっても、自然の気温って違うんだわ。
さて、本来なら、1日を区切りに新学期・・・のはずが、週末とあって、まだ夏休みの続き。・・・もう、いいって。
夏休みが長いより、最初は2〜3日行って週末の休みになるほうがありがたいんだけどねぇ。
横浜などは二学期制になっているようで、もうすでに新学期を迎えていると聞く。
学期制はともかく、新聞をにぎわしている、「ゆとり教育・総合学習」の見直しによる授業コマ数の変化。
それによって、夏休みも短縮されていくんではなかろうか。
個人的には、行事を減らすんではなくて、長期休暇に目を向けてほしいね。
お父さんなどは、土曜授業復活!! と過激なコトを言うけれど、給食ないんじゃ、母親としては、ちょっと・・・・笑
午後、課題テスト前のお坊ちゃんを残して、お買い物に行く。
久しぶりのスーパーには、チェックポイントがいっぱい。
母も、夏バーゲンにいそしみ、ミツキは装飾デコレーションの鑑賞に余念がない。
七五三の着物が出ていた。 こんなん着たなぁ。
「ミツキちゃんも、三歳の時はピンクで、7歳は赤色着たんよ」
「???」
・・・ま、興味のない事は、昨日のコトも忘れる体質なので。
9月2日（日） 晴れ
みんな予定はOFF。 そして、お天気はいい。しかし・・・
中学になると、夏休みあけに、課題テストっていうもんがある。
1学期の総復習・・・みたいなもんだけど、それは、学期末考査でやったんちゃうんか。
そうではなくて、夏休み、遊んでばかりいないで、ちゃんと宿題やって、勉強したか・・・をチェックするテストである。
期末テストが汗かいて、1夜漬け連発だった失敗を生かし、たゆまない勉強シフトを組むはず・・・・だった。
40日あっても、監視の目がないと、なかなか自発的に「お勉強」は難しいもの。
昨日あたりから、お父さんが首っ引きで『集中ゼミ』開講。 本日は、朝10時から夜9時まで、びっちり取り組み。（とはいっても、結構休憩時間も長い）
ま、前回と違うのは、3日前から取り掛かる貯金・余力・・・みたいなものかね。
ミツキはちょっとタイクツな一日。でも、昨年の夏と違って、元気に二学期を迎えられそうで、一安心。
9月3日（月） 晴れ
二学期開始。
「朝、早く起きるよ」 と予告していたせいか、定刻より寝起きすっきりお目覚めのミツキ。
朝の準備もシュクシュクと進んで、なんと10分まえ行動。
こんなん、1年に何回あるんや。
全介助である・・・というのは、やはり大変なことも多いけれど、小さい頃は親の段取りでパッパッパ〜と準備を済ませることもできた。
が!!
ある程度大きくなってくると、物の理解も進んできてオリコウになってくるのと比例して、「そんなことはしないっ。嫌っ」の意識も増大してくる。
カラダも大きくなってくるので、『トイレ、行かない』 『服、着ない』 『そんな朝ごはん、食べな〜いっ』 と、体重ごと反り返られると、もう朝から大汗をかくハメになる。
結局、朝っぱらから機嫌をとって、体調をチェックしつつ、「あせらず、丁寧に、大急ぎで」登校準備する。
そんなもんで、送り出した後は、どっと疲れるのだわ。
まあそれが、こんな日のように協力的に・前向きな朝は、なんてスムーズなんでしょう。朝日さえキラキラとまぶしいじゃありませんコト? （それは、残暑のせい）
おほほほほ〜♪ と鼻唄まじりに、登校。 「いってらっしゃ〜い」
1ヶ月半ぶりに、誰もいない、静かなリビングが戻ってきた。 ビバっ!!
暑さのせいもあり、帰宅後のお子様ふたりは、すでにお疲れモード。 今週は長いよ。 ファイト!!
9月4日（火） 晴れ
本日より、給食開始。
始業が遅かった分、翌日から給食というのは、オヤにとっはこの上ないうれしいお知らせである。
とはいえ、午後からも授業ということになり、こども達はちょっと体力的に負担か・・・
シュウトは、本日、課題考査。
結局、前日は遅くまでクラブ活動があり、ほとんど勉強する時間は、無し。朝早く起きてするはずが、起きたらいつもの時間だし。
ま、実力テストというわけだから仕方ないにしても、もう少しテスト前の配慮というのは、あってもいいんじゃないか・・・とか思う親心。
なかなか、勉強とクラブの両立というのは、言葉でいうほどカンタンにはいきませぬ。
ミツキは、新学期ということで、はりきっておりました。
台風接近の蒸し暑い一日。 きっと、怒りまくっているやろう、という予想に反して、給食は完食。午後、別の先生と過ごすも、一緒にボールプールなど入って、ニコニコとご機嫌よし。
体力というか、能力がついてきたんやろかなぁ。
やったらできるのに、嫌ならしない・・・という難しいお年頃。
9月5日（水） 晴れ
母、コーラス練習日。
学校がはじまると、そろそろ個人活動も・・・笑
いきなりのタイミングですが、地域の敬老会に出演が決まっているので、練習枠も余裕がなく、さっそくトップスピードで。
初回にもかかわらず、ほとんどのメンバーが揃い、新規会員さんが増えていた。嬉
秋になるので、しっとりとしたワルツやハーモニー曲。
完成したらキレイだろうけど、スローテンポなので、息が続かないし、腹筋が・・・ううう。
午後、ミツキはまた違う6年生の先生と一緒だった。
まだまだ暑いので、エアコンの効いている「わかばの部屋」は快適。
でも、いつもと勝手が違うので、やや緊張気味。
「ボールプール入ろうか」 『・・・・それ、昨日したし』
「ボール握ってみる? 先生にちょうだい」 『したくない』
脇で見ている母にとっては、笑うにわらえず。
先生とミツキが仲良くなるせっかくの機会なので、参観にとどめようとするも、つい助け舟。
画像は、「ブランコしたかったの〜」 でやっと笑顔のミツキ。 と、ご苦労様でしたの先生。
9月6日（木） 曇り一時雨
台風9号は、関東に直撃とか。
最近、九州経由、関西ルートが多かったので、ちょっと気楽にお迎えしている今回の台風。 雨は期待したいところだけれど、風ばかり強くて、お湿りは期待薄。
新学期からちょっと、バタバタしていたミツキの時間割も、本日は5時間目終了までF岡先生とゆっくり・・
食べる量もムラがあるものの、このまま週末を迎えられそうで、何より。
シュウト。
ぼちぼち、課題テストの返却。
今回も外したか・・・と、先に親の反省会をしていたところ、思ったよりいい結果を持って帰って来た。
「社会が一番よくて、96点やった」
「おお〜っ。やればできるやん」 （担任の先生は“社会”なので、そこは押さえとかなきゃ・・・）
市内の自由研究・理科展にも、出展が決まり、意気揚々・鼻高々のお坊ちゃま。
まあ、あれだけ『親子研究会』をやったんやから・・・・ と苦笑。
何にせよ、まずはいい評価をもらえて、『やる気』につながったかな。 幸先いいスタート☆
画像 プロムボードに立った瞬間は 『貞子〜・・・・』 怖〜・・・・爆
9月7日（金） 晴れ
ミツキ、午後参観・懇談。
新学期始まって早々、しかも真夏並みの暑さの週末なので、体力的にどうかな〜・・・・。
訓練は今週お休みし、帰宅後は早々にお昼寝・・・体制を組んでいたのがよかったのか、単に体調のいい時期なのか、心配をよそに、非常にエエ感じ。
精神的な「しない・やらない」モードはちょこちょこ出ていて、この『ささえっこ』にも「座らない〜っ」 ・・・でも、
「体育会の時に使う 棒 作るよ。 赤のテープとか巻くから、手伝って」
とか、先生が言うと、
「何? なにするって? やる、やるっ」 目、きらきらっ☆
単純である。わかりやすいんである。
前傾姿勢が言いといわれつつも、要はやる気がないと座らないし、体幹はややしっかりしてきたものの、首はまだまだ・・・
ところが、やりたいことがあると、一生ケンメイである。
棒を作った後、砂絵の学習もして、1時間ちゃんとダレることなく、座っていた。しかも、「やろう・見よう」とするから、首もほとんど倒れることなく・・・・
F岡先生の誘導も、あ・うんの呼吸でとても素晴らしい。 それと、ミツキにも隠された（?） こんな力があるんだ・・・と驚いた参観の一日。
9月8日（土） 曇り一時雨
ラクダが二階の窓から入ろうとしてきて、必死で窓の鍵を閉めてまわる。
顔をはさまれたラクダは、文句言うから、ちょっと手加減したらんといかん。
とうとう、入られへんかった3頭の双こぶラクダは、庭で暴れたおしていた・・・
・・・という夢をみました。爆・爆・・・・
あのまま、目覚ましに起こされへんかったら、ウチの庭はどうなってたんやろう。笑
・・・前夜は、ミツキが週末疲れで、一緒に早寝したものの、お父さんは飲み会で遅く、寝入りばなに雨。
あわてて、窓を閉めるために起きて・・・（うちの屋根にはヒサシがないので、降り込むのよ）。 で、ウトウトしたところに、ご帰還。すっかり寝そびれてしまったのだ。へんな夢の責任の半分は、お父さんにある!!
画像 棚いっぱいの早生りんご。 とうとう、おいしい季節到来です。
9月9日（日） 曇りのち晴れ
市内の小中学生 生活・理科発表会。
シュウト、小学校高学年からは、お父さんと夏休み研究をしている。 （その他の大部分は、母がフォローするので、それくらい、いいのだ）
普段の限られた時間では出来ないことを、どれだけできたか。 作品製作・研究を通じて得るものはあったか。
本来は、自分に返ってくる“豊かな時間”を確認するだけでもいいんだと思う。
まあ、でもね・・・
だんだんヒートアップしてくるのが、この親子ってもんで。
今年は、中学生になったこともあって、お父さんも本腰をいれてきた。シュウトは初めから、言われるがままの「手」と「足」である。ええんか・・・汗
3日間という限られた時間ではあったけれど、『サイエンス・ラポ』と化したダイニングテーブル。（どこで、ごはん食べるねん）
キッチンスケールも、サラダオイルも借り出された。
もちろん、実験・レポート中はテレビはつけない。 ・・・・ ・・・・ （ミツキ、暴れたくなる気持ちは、わかる）。
そうこうしているうちに、当然、シュウトも真剣になってきて、難しい・・・と思える内容も、理解できたよう。
二学期には、学習する内容だったし、「ちょっと先取りで、タイムリーやし」 と、自信満々のお父さん。
『物体が浮かぶための条件調査』 ・・・・【（略） これを、浮力という。】・・・・ ・・・レポート10枚。
よかったな。 シュウトは、小鼻がピクピク。 評価してもらえるということは、やっぱうれしいな。
さて、その後 神戸のミプロ・キッズフェア へ。
去年は、ミツキの体調不良のため行けなかったのだ。
絶対行かなきゃ・・・ってもんでもないけど、規模の大きさを考えると、行っといて損はない。
福祉乗用車のプースは、やっぱ要・チェック。
全社勢ぞろいではないので、比較対照ができなかったのは、残念。
もともと、トヨタの場合はショールームも充実しているしな。
2年前に比べて、性能も使い勝手もよくなってきているように感じた。 それに伴う、購入方法も3年後の下取り査定が保証されていて、買い替えがスムーズにできる、というシステムも採用されていた。
特にコドモの場合、カラダの条件が変わってきやすいので、かなり有効なシステムかも。
大きなワンポックスは、抵抗があるお父さん。
ミツキがもっと大きくなったり、介助者が腰を痛めたりすると、「乗り換えタイプ」のクルマは難しくなる。
結局、ギリギリまで待って、ワゴン車に10年・・・ という選択肢しかなかった。
でも、福祉車両も年々の充実。サイドリフトと、トランクのアームがある、6人乗り乗用型が『今』の我が家にはいい、と力説されていた。
ちょと、持論に揺らぎがでてきたか・・・の 今年。
母の目的は、あと セラピー・ごまちゃん。
こんな名前じゃなかったけど・・・
コンピューター制御で、さまざまな動きをする。
なでてやると、うれしそう。 ミツキがヒゲをひっぱると、キュウキュウ鳴く。 写真をとると、眩しそうに目を細める。
おお〜、スゴイ。 なんて、細かいんだ。
癒しという目的では、あちこち施設に導入されているらしく、実績はあるらしい。
いままで、呼びかけて話をする人形とかはあった。けど、ちゃんとしゃべれないと、返ってこないし、何をしゃべってるのかちぐはぐ・・・な印象もあった。
ところが、コイツは、動きというか、ニュアンス。
ミツキの手の動きだけでも微妙に反応する。 何より、ミツキの0〜1才児の時に「激・似」である。
「いいなあ。楽しそうやんなぁ。音も激しくないし、怖がってないし」
ちょっと気持ちが傾いた。おずおずと係りの人がパンフレットを渡してくれた。
お値段なんと、\350,000-
アレコレ欲しいと言わないミツキにどうか、と揺れた親心は、わずか5秒で撃沈。
もう少し技術開発を願うところ。
あと、こまごまと、「遊べるおもちゃ」チェックをしていたら、ほどなく終了時間。
寄り道していたので、わずか1時間ほどしか滞在できず、ちょと残念。
でも、それぞれ収穫はあって、ほぼ満足。 来年も行きたいな〜。
9月10日（月） 晴れ
お出かけの翌日とあって、ミツキはややお疲れ気味。
気温も夜はぐっと下がってきて、とても過ごしやすい。
・・・となると、朝はいつまでも寝ていたいのに、
「学校、行くよっ」
いくら元気よく起こされても、すっきり目が覚めるわきゃないのだ。
朝一番、トイレに行く。
出てしまっていたり、やる気がないと時間ばかりがかかって、長引くばかり。
それでも、朝は「行く」と決めているらしく、嫌な顔しつつ 「（・・・・トイレ、行く・・・・）」
ちゃんと、出たので思いっきり誉めて、ほめちぎってあげるのに、反応は冷ややか。
「（・・・・ はい。それはいいから、拭いてオシマイ）」 ペーパーホルダーを見て催促する。
なんで、そんなに大人になっちゃったんだよぅ。 トイレで一人騒いでいる母の立場はどうなる?!
午後、N療育センター・ＰＴ。
午後枠は、小学生組でいっぱい。
予約のとりかたが、夏以降、1ヶ月サイクルになって、15時台は争奪戦である。
月初の予約電話は、往年のチケットピア状態で、つながった途端、月内ソールドアウトってこともしばしば。
だもので、最近は16時台に訓練がはいることが多い。学校の終業タイミングからいうと、ロスタイムもあって、イマイチなんだけど、最終枠とあって、訓練がゆったり・のんびりしているのは、いいんだけどね。
9月11日（火） くもり後晴れ
母、ビーズ教室へ。
夏中、家庭にこもりっぱなしだった母たちにとって、憩いのサロンである。
ちゃんと、ビーズを極めようとしている方から、どれが一番短時間で仕上がるか・・・みたいな、人までさまざま。
母としては、その日のやる気次第。
春から夏は、襟元の開く服が多いので、短い長さのベネチアンなどのヒカリものタイプが多い。
これから秋〜冬向きは、天然石や皮ひもタイプのドロップ型。
・・・それにしても、パソコンに向かう時間も、こういう趣味の時間も、ちょっと目が疲れるようになってきて、自然と集中力も落ちてきている。・・・・やっぱり、年のせいかしら。
画像 トヨタのブースでもらった ふうせん。 これが、手で揺らしながら遊ぶには、ちょうどいい。長い時間一人で顔を写しては、うっとり。揺れては、笑いこけていました。
9月12日（水） 曇り
F岡先生、急用のため今週、お休み・・・・ ということで、急遽、特別時間割のミツキ。 どうする、どうなるっ?!
・・・と、緊迫した空気がながれたものの、専科の先生や、空き時間のある先生がぞくぞくと応援に入ってくださることになった。母も、給食とトイレのお手伝い。
去年も同じようなタイミングで、似たようなケースの日があった・・・
その時も、もちろん緊急にシフトが組まれたんだけど、正直何がなにやら・・・上を下への大騒ぎ。
大人がそんなだから、当然ミツキも不安だし、落ち着かない。 最終日、大泣きしたんでした。
そんなことがあった翌年。
年度の初めから、EVが無いことが幸いして（?）“階段当番”やら、“給食準備当番”などの応援体制を組んでいただいていた。 今回は、そんな先生方との「普段の行き来」があって、要所でいつも通りの支援が生きていたのは、ありがたかった。
ミツキも、慣れた場所の動きは戸惑わなかったみたいだし・・・
とはいえ、精一杯文句も言わず、頑張っていたミツキ。 いつもより早目のごはんの後、お気に入りの“うさぎ”を抱いて、早々に就寝・・・・
9月13日（木） 晴れ
昼休み、お友達がわかばの部屋に乱入してきた・・・!
普段は、「ミツキちゃんが勉強する部屋だから」 出入りは許可制である。
しかし、トランポリンやボールプール・ブランコなど、子ども達にとって、魅力的なグッズが一杯の部屋。
すきあらば、入って遊びたいのだ。
早目に給食を食べ終わったこともあって、すかさず 「入っていい?」 の催促。
OKをもらった途端、そりゃもう大騒ぎ。
ミツキは、いつもより多い時間「わかば」で一人学習が続いていたせいか、目の前に繰り広げられる熱気が、とてもうれしそうでした。
夕方。
ミツキは、倒れるようにお昼寝をしているころ、シュウト帰宅。なにやら元気がない。
「先輩に怒られた・・・」
どうも、体育会に演奏する楽譜を、一人だけ暗譜できなくて、怒られたらしい。
楽器をつけて初めて演奏するという点は、皆な条件は同じなんだけど、楽譜を読む能力・・・というのは、かなり個人差がある。ピアノを習っている子、家ですでに兄弟が経験者である子・・・さまざまである。
楽譜に 『ド・レ・ミ』のふりがなをつけて、昨晩もなにやら10時過ぎまで練習していた。
問題は、二つあって
『暗譜してくるように』と言われたことを『楽譜どおりに演奏できるように』 と聞き間違えたシュウト。
これは、人の話をちゃんと聞かんとアカンやろ。
「明日までに暗譜」と言われて、できたのか?
「・・・今のぼくには無理やと思う」 ・・・・まあ、それなら、必要以上に落ち込むな。無理なこと言われて、出来なかったことを責められているわけやから、ある程度は聞き流してよし。 そのかわり、自分のペースで完璧暗譜を目指しなさい。
ちょと、ほっとした顔。
・・・正論的なアドバイスではなかった・・・と思う。 でも、気持ちで負けてほしくないなぁ。がんばれよ。
9月14日（金） 晴れ
ミツキ、5時間目図工・・・・の予定。
4年生の図工は、のこぎりで木を切り出して・・・・の本格作業。
3階の猛暑の図工室で、木埃まみれになるのは、ちょっと避けたいところ。
というところで、涼しい「わかば」の部屋でお勉強。
今回、初お目見えの “パズル”
ピースをにぎるとか、形を考えて組み立てていくとか、もともとの“パズル”遊びとしての動きは難しい・・・と思っていた。 でも、登場した途端、目をキラキラさせて喜んだのは お嬢。
絵が壊れて、パラバラになっていく・・・なんてことも、初めて。 が〜ん。ショック・・・
「元にもどしていくよ。一つずつ置いていこうね」
ピースをもらって、端から順に並べていく。
腕を伸ばすのも簡単にいかないので、先生に渡して置いていってもらう。
ピースをもらう・渡す・・・それだけの動きだけれど、ルールを理解した途端、もう一生懸命である。
だんだん絵が完成してきて、残りのピースが無くなっていく。 目で見て確認できる作業も、分かりやすくてよかったのかもしれない。
「できた〜！！」
20ピースほどの、小さいパズルだったけれど、5時間目たっぷり使って完成。達成感と、誉めてもらった感じ。
いつものような、超・興奮ではなくて、しみじみとした喜び・・・を感じているようでした。
夜。
オリコウに過ごした3日間。 旅の出先のような、毎日楽しいけれど、緊張の連続。 昼寝をすれども、ご飯中から眠い。
あくび連発で、早々に就寝。 よくがんばりました。 明日から連休。ゆっくり休養しましょう。
9月15日（土） 晴れのち曇り 一時雨
上村松園 『序の舞』
国の重要文化財ですし、切手の絵柄にもあったとかで、松園の名前は知らなくても、この絵を見たことがある方は多いのでは・・・
特に日本画に造詣が深いというのではなくて、画集にまで広げることになったきっかけは宮尾登美子さんの同名の小説 「序の舞」を読んだことから。
松園さんは、大正〜昭和初期の実在の日本画家で、小説はその方の一代記という内容。
松園のファンの方からは、まったくのデマや本人を貶めている・・・とかなり厳しい批判もあるものの、そのストーリーの巧みさに一気に読み進めることができます。
日本画という閉鎖的な社会と、大成していく松園を支え続ける家族。恋愛モノとも、家族・人間愛小説とも言え、何度も読み返している小説のひとつ。
で、小説内はもちろん仮名で通してあるんだけど、知る人ぞ知る・・・なので、「松園」の名前はすぐ判明。
そうなると、どんな絵なんだろう・・・と。
思えば思うほど、見てみたく、でも、所蔵してあるのは奈良・京都・東京などの美術館。
去年、電車の吊り広告で「松園展」公開のお知らせを目にしたものの、機会がなくて、そのまま・・・・
画集を購入するといっても、高価だし、ネットでもなかなか情報がつかめず。
そんな折、お手ごろなカタログ図鑑が発売されているのに気がついたのが先日。さっそく取り寄せて届いた・・・・というわけ。
感動・・・という言葉より、日本画を描き続けた松園の心情があふれ出いて、古典美術の世界に浸りこみました。
「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香り高い珠玉のような絵こそ、私の念願とするところである」
「その絵を見ていると邪念の起こらない、またよこしまな心を持っている人でも、その絵の感化されて邪念が清められる・・・といった絵こそ私の願うところのものである」 （随筆集より）
清冽な近寄りがたさを感じるけれど、松園の作品は、どれも愛情が感じられます。
母は、有名な「序の舞」より、親子の情がでている「母子」や、花嫁と母をあつかった「人生の花」などの優しい作品が好きでする。
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